Library

図書館

小さなTCK図書館へようこそ。

私の好きな
TCKによる、TCKのための、
TCKに関する
資料を集めています。

Welcome to my TCK library:

A collection of
some of my favourite materials
about TCKs
for TCKs by TCKs.

内容 * Contents

(表題をクリックしていただくとすぐにその部分にたどり着きます)
(You will be directed to that part when you click on the title)

  Videos

     動画

 "Third Culture Kids" 
Video by Agnieszka Magdolen (2010)
Japanese subtitles by Aki Makita (2017)


Duration: 9 min / 所要時間;9分

My absolute favourite among the many videos I could find about TCKs.
It provides such a beautiful summary of our inner lives - the struggles and the hopes -  in just under 9 minutes.
Every word in said in each of the interviews strikes home. Absolutely amazing.

数あるTCK動画の中でも群を抜いて好きな動画です。
わずか9分足らずでTCKの揺れ動く気持ちをきれいに描き出していることに感動します。
インタビューの言葉一つ一つが全て奥深い。素晴らしいです。

「TCKが語るTCK~文化・言語・アイデンティティ」

主催;海外こころのヘルプデスク24時
登壇者;初田美紀子・Tetsu Yung・秋田まき
(2019)


所要時間;1時間10分

日本語で提供されているTCK資料の中で一番のお気に入りです。
とにかく楽しくて爽快で、1時間がまるで数分のように過ぎてゆく素敵な動画です。
普段共有できないことで心底共感できるのが楽しいですし、また自分の場合はどうだろうと反芻するきっかけにもなります。
日本語でそういう会話(人の話を聞き、共感し、自分に聞いてみるという作業)のできる場として、とても貴重な動画です。

My no.1 favourite among TCK materials available in Japanese!
The talk is just so fascinating and refreshing that an hour passes as if it was just a few minutes.
It allows me to share feelings and experiences I usually cannot in Japanese
and gives me the opportunity to reflect upon my own upbringing in the Japanese linguistical context.

A truly valuable video - as I could rarely find materials about/for/by TCKs in this language.

なお、テツさんは「ご両親のご都合で」カナダに渡られた訳ではないので、
TCKというよりはCCK(クロス・カルチュラル・キッズ)としての特徴が強く出ていると思います。

典型的なTCKバックグランドというのは、
「親の仕事の都合」で、
「(往々にして)最終的に『帰国』するという前提のもと」、
「教育制度の区切りもおかまいなく」引っ越しが続く環境で育つことです。*TCKの定義を参照

テツさんのCCKバックグラウンドは、
「ご両親の戦略的な計画」で、
「最終的に世界に送り出すことを目的」に、
「まずは」インターナショナルスクールに入ることになり、
「その小学校を終えた時点で」今度はカナダの学校に移り育ってきたということになります。

つまりテツさんの多文化横断的な経験は、テツさんの将来を中心に計画されたものであり
予測のつかない親の仕事の都合にあわせて引っ越しながら育ってきたTCKの経験とは質が異なってきます。

少し細かい話ですが、重要な点だと思います。

教育制度の区切りもお構いなしに(学校の途中で)引っ越すというのは、
それが一区切りついた時点で(卒業してから)引っ越すよりも負担が大きいですし
「帰国」が最終地点ということを刷り込まれながら育つと
後に自分のアイデンティティに関して大きな違和感や壁に突き当たることになりがちです。

さらに、予想していなかった時にまた引っ越しになるという経験を重ねると
自分の未来に関し長期的な見通しを立てる気力を失ってしまう可能性も高まります。

将来の予測不可能性、その場その場しのぎの生活、
始めたもの(学校やその他の活動)を終えることができずに次に進まざるをえない生活は
子供にとって精神的な負荷が高いと私は思っています。

もちろん、どう感じるかは子供自身の性質やその他の様々な要因によって変わってきますし
TCKだから可哀そうだとか、TCK全員が辛いとは思っていません。

ただ「TCK的な経験」というのが単に「多文化横断的である」だけではなく
上に述べたように、かなり特徴的な環境で育った人々のことを指しているということは
心に留めて置いておくとよいと思うのでこの一文を付け加えています。

  Books

      本

Misunderstood: The Impact of Growing Up Overseas in the 21st Century 

(Tanya Crossman, 2016)

My favourite TCK book!
Written by an author who has mentored TCKs for over a decade and based on more than 250 interviews. 
It outlines and explains the major phases and themes in the lives of TCKs
and gives suggestions on how their family/friends and TCKs themselves can support them. 
It's written in a simple, everyday language with a lot of compassion.
I cried so much the first time I read it. A wonderful company to have in my bookshelf and in my life.

一押しのTCK本です!
10年間にわたりTCKを支えてきた著者が、250人以上のTCKとの取材を元に書いた本です。
彼らが多文化を育つ中で何をどう経験しているのかということを順折って丁寧に説明してあり、
またTCK自身やTCKの身の回りの人がTCKを支えるためにできることのアドバイスも載っています。
よく整理されていて、分かりやすく心温まる文章で構成されています。
私はこの本を初めて読んだ時、泣きに泣きました。本棚に置いてあるだけで心強く感じられる一冊です。

日本語のおすすめ三冊

どれもても素敵な日本語のTCK本です。
TCKという言葉は使っていないものの、紛れもなくTCK的経験について著者が自らの過去と現在を振り返りながら綴っています。
私の場合、日本というの文脈の中で自分のTCK的立ち位置を理解できるようになるというのは非常に重要なことでした。
あるいは日本でも私と同じ気持ちや葛藤を抱えながらもきちんと生きてきている人がいる、ということを
知るのが重要だったのかもしれません。この三冊はそれぞれに違う形でそれを教えてくれました。
個別の内容・感想はこちらのページにまとめました。ご興味のある方はどうぞご覧下さい。

Amazing books about TCKs in Japanese!
Although none of them uses the word TCK, they all definitely describe and explore the diverse TCK experiences of the authors.
It was very important for me to be able to understand who I was as a TCK in the Japanese linguistical/social context.
Or maybe it was more that I wanted to know that there were people in Japan who managed to survive
while carrying the same feelings and struggles I had as a TCK. These three books showed me that, each in a different way.
I've placed the summaries and comments of each book on this page. (Also available in English.)

  Blog Posts

     ブログ記事

Posts by the author of the book "Misunderstood"!
She explains the two biggest "lessons" learned in the lives of TCKs, which are that:
(1) "everyone leaves" and (2) "nobody understands". 
Just like in the book, there are suggestions on how family and friends can help. 
The sincerity and the warmth of her's words are truly amazing. 

If you want to get a taste of the book, I think this is a very good place to start.

本「Misunderstood」の著者によるブログ記事です。
TCKが成長過程で「学習する」「この世の仕組み」を二つ、丁寧に紹介しています。
その人生の教訓というのは(1)「いずれ皆いなくなる」、(2)「誰にも理解され得ない」です。
これらの経験的な「真実」をどう乗り越えてゆくか、また周りの家族や友達がそのために
TCKをどう支えられるかというアドバイスも掲載されています。
著者の真摯で温かい言葉がまっすぐに心に届く記事です。

本には本の良さがありますが、この一連の記事に目を通すだけでもとてもよい勉強になります。

ご自身もTCKで、現在は海外生活・国際恋愛のカウンセリングをなさっている秋田さんのブログ記事です。
日本社会に適応する・できないという経験に焦点をあてたお話を読むことができるのが個人的なおすすめポイントです。
この一連の記事はTCKの自分を日本社会という文脈で捉え直し、その中で自分の立ち位置を見つめなおすのに役立ちましたし、
それができたことが私は嬉しかったです。優しく心温まる記事です。

Blog posts by a Japanee TCK and an expat/intercultural marriage counsellor Akita-san.
The nice thing is that she discusses the issues of fitting into (and failing to fit into) the Japanese society.
This series of posts helped me a great deal in understanding and recognising my TCK self in the Japanese context, 
which I was happy I could. A compassionate and a heartwarming read.

  Communities

     コミュニティ

Run by a TCK community organisation TCKids NOW.
They frequently post funny, supportive and/or nurturing posts, including:
TCK quotes; tips for going through grief, traumas and other difficult times;
responses to recent disasters around the world; or a simple high-five for being who you are.
Every time they remind me that I'm not alone living as a hidden minority - which I find very reassuring.

TCKコミュニティ「TCKids NOW」のフェイスブックアカウントです。
どの投稿もいつも心の支えになったり、見て笑顔にしてもらっているのでので個人的にとてもお勧めです。
発信しているのは、TCK的名言、喪失・トラウマ・鬱などへの対処・対策方法、
世界各国の災害等の被害に寄り添う言葉や、単純にあなたはあなたのままで素敵だよ!というメッセージなど。
隠れマイノリティとして生きているのは私一人じゃないんだなといつも思い出させてくれます。

TCKids Japan (Facebook)

日本をベースにTCK関連の活動を展開しているコミュニティです。
主催されている方は「対話」を軸にしたワークショップ・Human Library などを通して、
日本国内でTCKの認知度を高め理解度を深めることに従事してらっしゃいます。
TCKのみならずマイノリティ全般に視野を広げた取り組みが素敵です。

"TCKids Japan" is run by a Japanese TCK who organises workshops, based on dialogue, to
increase awareness and deepen understandings of TCKs in Japan.
I find it amazing how she works not only with TCKs but also with all sorts of other (cultural, social, religious) minorities.

  Storytelling

     自分語りの場

An online journal which publishes short creating writing pieces written by TCKs.
There are many themes, such as love, moving, friendships, fear, goodbyes, family, "where are you from?" and more.
A new article is published every week and the writing style can vary.
Some are like essays, others, poems or short-story novels.
I think it's amazing that there's a place for each of us to tell our stories in our own styles;
it also astonishes me just how many themes we can talk about from the perspective of our TCK backgrounds.

TCKによる様々な物語・作品を掲載するオンライン雑誌です。
テーマは恋愛、引っ越し、友達、恐怖、別れ、家族、「出身地」など様々。
毎週新しい記事が一つ掲載され、(ヘイトなどの規制以外)表現方法に特に規定はないようです。
エッセーもあれば、詩や短編小説のようなものもあり、とても自由な印象です。
それぞれの好きな形で自らのことを物語る場があるということがとても素晴らしいと思いますし、
またTCKという切り口からこんなにも多くのテーマを語れるのかということにも驚きます。

「真ん中の私たち」- ハフポスト

「真ん中の」というのは「文化と文化の狭間の」という意味で、
TCKに限らず、様々な形で多文化間を生きている人の寄稿文が集まっている印象です。
「帰国子女」「ハーフ」と呼ばれる人々、「海外育ち」「在日韓国人」「日本への移民」
「国籍と人種は違うけど日本で(生まれ)育った」あるいは「国際結婚をした」人のお話など色々です。
必ずしも本人による自分語りではないのですが、そういう文章もちらほら見られ、
それを読むのが私はとても好きです。

"We, in the middle" features stories of those who live in between cultures in the Japanese HuffPost.
It includes stories from TCKs with Japanese passports, TCKs who grew up in Japan,
expats, first-generation immigrants, children of immigrants and those of mixed race/cultural heritages living in Japan, etc. 
It's interesting to see how these inter-cultural/inter-racial stories are entering and creating space in Japan
for diverse cultural narratives to emerge. Not all are written by the very people who are cultural minorities in Japan;
my favourites are the ones where someone is writing about their own story using their own words.